TOP

日本茶BANKが紹介するお茶の事

2022.12.15 Update

【日本のお茶の現状】日本茶BANKと「お茶フェス」

#エコバイ #お茶フェス #日本のお茶の現状

2023年1月 開催予定であった「お茶フェス」断念の経緯

あっという間の師走!皆様、いかがお過ごしですか?
忙しいながらも、ワクワク気分が街全体に広がっている、そんな時期でもあります。

当サイト、「日本茶BANK」の運営会社である、私ども「エコバイ株式会社」の師走は、本来であれば2023年1月に開催予定であった「第7回お茶フェス」の準備に追われながら、ワクワクソワソワした年末を迎えるハズでした・・・

1月のお茶フェス開催を目指す場合、例年であれば夏頃から準備を進めます。今年も7月から本格準備を開始したのですが、時を同じくして新型コロナウイルスがまた猛威を振るいはじめました。特に、7月後半から8月に掛けては、新規陽性者数が過去最多を記録。いわゆる「第7派」と呼ばれる時期です。

感染拡大により行動が制限され、思うように準備が進まない・・・お茶フェス開催時期に新型コロナウイルスが収まっている保証もない・・・何とかしてできる方法はないか・・・検討を重ねてきましたが、「2023年1月の開催は断念しよう」という結論に至りました。

楽しみにしていてくださった皆様には、本当に申し訳ありませんでした。

そもそも「お茶フェス」って何?→①国内茶生産の現状

このサイトをご覧いただいている皆様の中には、「そもそも、お茶フェスって何?」と思っていらっしゃる方も多いと思いますので、当社主催の「お茶フェス」誕生の経緯について、少し説明させていただきます。

私ども「エコバイ株式会社」は主に第一次産業(農業・酪農畜産・林業・漁業)に関するコンサルティング事業を行う会社であるため、日々、国内の食を支える生産者さん達とともに「生産継続」に繋げるための取り組みを行っています。

多くの皆さまがご存知の通り、全国の農業就業人口は年々減少しているのですが、茶の生産者数の減少はより顕著で、平成7年から平成27年までの20年間で11万戸から2万戸に減少しています。パーセンテージでいうと、なんと!82%減ということになります。
 (そこから7年が経過しているので、現在では、さらに減少が進んでいると思われます)

また、国内のお茶消費量と市場価格も、低迷。
平成16年にキロ3,000円だった価格は、平成30年には2,000円を割りました。
 (ちなみに、令和元年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で平成元年以降の最安値を
  更新し、キロ1,339円にまで下落しました)
こういったお茶の価格低下も、茶の生産者数の減少に拍車をかけています。

そもそも「お茶フェス」って何?→②「お茶フェス実行委員会」結成

「このままでは、そう遠くない将来、茶生産者が0になってしまう!」
このような国内の茶生産地及び茶生産者さんの厳しい現状を打開すべく、2015年に、エコバイ株式会社・九州の茶産地の生産者さん・日本茶専門家の先生が中心となり、「お茶フェス実行委員会」を結成することにしました。

そして、結成年である2015年11月に、お台場(当時のZepp Tokyo)にて、「九州和紅茶博覧会2015 in お台場」という名前で、初の「お茶フェス」を開催しました。

コンセプトは「日本各地の茶園が中心となって、日本茶を取り巻く新しい価値やスタンダードを発信し、コミュニティ醸成やプロジェクト構築、地域経済の現状把握を通して、社会課題の解決を目指す」。

・・・ちょっと固いですね・・・。平たくいうと、
「国内茶生産の継続と地域の発展を目指す」です。
このコンセプトは開始当初から現在まで変わりません。

そもそも「お茶フェス」って何?→③過去6回の開催

2015年の初開催以降、2017年(第3回)までは、九州の茶生産地を中心に行っていた「お茶フェス」ですが、2018年(第4回)からは全国に拡大し、これまでで全6回開催しています(第6回は新型コロナウイルス感染症拡大の影響でオンライン開催)。

これまでに開催した「お茶フェス」を下記にまとめてみました。

各回へのリンクはこちらから↓
第1回  2015年11月  九州和紅茶博覧会2015 in お台場
第2回  2016年11月  2016九州和紅茶博覧会 in 銀座&お台場
第3回  2017年11月  2017九州和紅茶博覧会@東京
第4回  2018年11月 第4回 国産紅茶博覧会 in 東京2018
第5回  2020年1月  第5回 国産お茶フェス2020 in 東京
第6回  2021年1月  自宅で国産お茶フェス~WEB開催~

次回お茶フェスのイベントアイディア募集中!

2022年は開催断念という残念な結果になってしまいましたが、2023年こそは開催する予定で、既に動き出しています!(時期はまだ調整中ですが、11~1月の開催になるのではないかと考えています)

決定次第、こちらのサイトでお知らせしますので、お楽しみに!!

さて、この「お茶フェス」、カスタマイズしながら回を重ね、ありがたいことにリピーターとなってくださる方も増えています。

開催が1年空いてしまったからこそ、リピーターの方に満足いただける企画、新しいお客様に「足を運んでみたい」と思っていただける企画を、じっくり練っていきたいと思います。

「こんなイベントにできないか?」「こんな企画をやって欲しい」「〇〇地域のお茶生産者さんのお茶を飲んでみたい!」などなど、アイディアがありましたら、是非お聞かせください!
何でも構いません。

お茶フェスに関するご連絡はこちらへお願いします!→https://teabank.jp/tea_info/
お問合せも大歓迎です!→https://teabank.jp/contact/

参考:2020年(第5回)の開催概要

ご参考までに・・・直近でリアル開催ができた、2020年(第5回)の開催概要を記載しておきます(2021年はオンライン開催でした)。

第5回 国産お茶フェス2020 in 東京
◆開催日:2020年1月17・18日 
◆開催場所:東京ミッドタウン日比谷「BASE Q」
◆出展数:26茶園(茶種類:100、地域数:20)
◆来場者数:1,024人(2日間述べ)

◆主な内容:
・各地域のブースを設置し、来場者は各生産者と交流しながら飲み比べができる。
・上記と同時進行で、各生産者がステージ上で茶生産地の紹介を行う。
・お茶業界の有識者や、関係公共機関による講演やパネルディスカッションを実施。
 生産者も来場者も自由に参加できる。

◇講演者と講演内容:
・大妻女子大学 お茶大学
 「慣行栽培から有機栽培へのチャレンジ」「お茶料理研究会の取組紹介」
・農研機構 「九州茶業コンソーシアムの取組紹介」
・日本茶業学会 「日本茶の転換点」
・農林水産省 食料産業局「農林水産物・食品輸出プロジェクト(GFP)について」
・JFOODO 「日本から北米への輸出戦略の取組紹介」
・キリンビバレッジ株式会社 「キリン 午後の紅茶について」 
・株式会社パソナ JOB HUB 「茶生産地の後継者対策とSDGs」

◇パネルディスカッション:
・題目「日本茶の未来を考える・輸出について」
・パネリスト・・・大妻女子大学「お茶大学」、日本茶業学会、日本食品海外プロモーション
         センター、日本茶輸出促進協議会、九州茶業コンソーシアム、
         有限会社茶友(長崎県そのぎ茶生産者)

◇出展茶園名:
今吉製茶 / 太田重喜製茶工場 /奥富園 / おさだ製茶 / 小野農園 / 甲斐製茶園 /カネトウ三浦園 / 国友農園 / 栗原製茶香輝園 / 五ヶ瀬緑製茶 / 陣構茶生産組合 / 高千穂地区農業協同組合茶友 / 徳之島製茶 / お茶の富澤。/ 堀口園益井園 / 三根孝一緑茶園/ 宮崎茶房信國製茶 / 山村製茶(球磨ティーファーマーズ) / 松井製茶工場(球磨ティーファーマーズ) / 小出製茶(球磨ティーファーマーズ)/大妻女子大学「お茶大学」

≪第5回 国産お茶フェス2020 in 東京≫生産者ブース
≪第5回 国産お茶フェス2020 in 東京≫ 会場の様子

関連コラム

コラム一覧を見る