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2023.06.29 Update

【お茶の豆知識】梅雨~夏におススメ!「水出し緑茶」のつくりかた

#お茶の健康効果 #お茶の豆知識 #水出し緑茶

この時期にピッタリ!「水出し緑茶」

梅雨らしい蒸し蒸しする日と、真夏のような暑さの日を繰り返す、この時期、いかがお過ごしですか?

どんよりした天気・・・、じめじめする気持ちの悪い暑さ・・・、屋外とクーラーの効いた室内との温度・湿度差で何となくだるい・・・そんな方も多いのではないでしょうか?

また、急激な気温の上昇に体がついていけず、体調を崩しやすくなるばかりか、高温・多湿を好むウイルス達が活性化するため、いわゆる「夏かぜ」が流行する時期でもあります。

今回は、体も心も何となくスッキリしない日が続く、この時期におススメの「水出し緑茶の美味しい煎れ方」をご紹介したいと思います。

なぜ、「水出し緑茶」をおススメしたいのか?

「水出し緑茶」をおススメしたい理由は2つあります。

①お茶には、「抗菌」や「抗ウイルス」効果があるため、この時期に活性化しやすい夏かぜウイルスを撃退できること。

以前のコラム、【お茶の豆知識】季節の変わり目にはお茶が効く!お茶で風邪予防をしよう!でも、お茶の健康効果について触れていますので、併せてご覧ください。

②低温で抽出することにより、苦み・渋み・興奮効果が少なめの、甘くてまろやかなお茶になります。お茶本来の効能であるリラックス効果や免疫サポート効果はしっかり享受しつつ、お子様やお茶の苦みが苦手な方にも飲みやすいお茶に仕上げることができます。

ちなみに、「飲みやすいお茶」になる理由を簡単に説明すると、旨味とリラックス効果を持つ「テアニン」と、免疫サポート効果を持つ「エピガロカテキン」は低温でも溶けだし易く、興奮作用のある「カフェイン」と、苦みと渋みを持つ「エピガロカテキンガレート」は低温では溶けだしにくいためです。詳しくは、次回以降のコラムでご紹介させていただきますね。

冷蔵庫でつくる場合

「冷蔵庫に常備してある麦茶のように緑茶をつくりたい!」場合の煎れ方です。

①麦茶を入れるようなポットに、ティースプーン約4~5杯の茶葉(8~10g)を入れる
②上記①に水500mlを注ぐ
③冷蔵庫で約2時間冷やす
④茶こしを使ってグラスや湯呑に注ぐ

上の画像のような茶こし付きボトルでつくれば、④の漉す工程を省くことができるので便利です。

※出来上がった緑茶は早めにお召し上がりください。長時間保存により風味や味が劣化する&冷蔵
 庫内であっても長時間置くことにより雑菌が繁殖する恐れがあるため。

マイボトルでつくる場合

「外出先や職場でも水出し緑茶を楽しみたい!」場合の煎れ方です。

①あらかじめ水400mlを冷やしておく
②計量カップにティースプーン約3杯の茶葉(8~10g)を入れる
③上記②のカップに、①の水を注ぐ
④3分間待ち、その後スプーンで混ぜる
⑤茶こしを使い、マイボトルに注ぐ

抽出温度によって味わいが変わるお茶

今回は、手軽さを重視して、2種類の「水出し緑茶」の入れ方をご紹介しましたが、例えば、

お湯で通常通り煎れたお茶を冷やせば、スッキリとした渋みや苦みがあり、眠気の覚めるシャキッっとしたお茶になりますし、

逆に、水出し緑茶を温めれば、温かいのに渋みや苦みの少ないお茶になります。

水を使わず、氷のみで抽出するやり方もあります。

また、あえて、暑い時期に熱いお茶を飲むことで、気分がスッキリすることもあります。

抽出温度により、味わいが変わるのもお茶の面白さ、奥深さの一つ。
「こうでなくてはならない!」というルールはなく、美味しさを感じる風味や温度も人それぞれ。皆さんなりの「暑い時期に美味しいお茶」を探してみてください。

参考資料:JA静岡市HP、伊藤園HP、大森正司「お茶の科学」

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