この地域のお茶は総称で「高千穂茶」と呼ばれ、その中でもここ五ヶ瀬町で作られる“釜炒り茶”は、これまで多くの日本茶のコンクールで入賞しています。
釜炒り茶とは、茶の製造方法の一種。
生茶葉からお茶を造る最初の加熱工程を「蒸す」のではなく、釜で「炒る」。
そして、茶葉の仕上がりが針状ではなく、勾玉状に。この形状から釜炒り製玉緑茶、ぐり茶、ともいいます。
宮崎県北西部、すぐそこは熊本県・大分県との県境。急峻な山間地に広がる茶園です。
九州島が出現した時、初めに出来たのが標高600mにある「五ヶ瀬町」と言われています。
はるか、向こうに阿蘇の外輪山が見えます。
宮崎県で唯一の「スキー場」も。
(九州には雪が降らないと思っている方が多いですが、九州も雪は降ります)
宮﨑茶房さんは約40年間、農薬を使わずにお茶栽培・製茶されています。有機JAS認証取得。
宮崎さんは移住者支援にも力を入れています。
今ではどこの地域も移住者促進を行っていますが、都会の若者が定着するにはやはり地元の協力が必要に。受け入れる側の覚悟が移住者の多さと比例しています。
また、ここには年間に何度も、研修や体験で多くの若者が集まってきます。宮崎さんの人気の高さが伺えます。
宮﨑さんは、いくつもの品種で、多彩な緑茶や紅茶を作っています。
宮崎県は、日本有数の「茶の品種登録」が多い県でもあります。
若い力を先導し、彼らが作りたいものをじっくりと指導し、どこにもない宮崎茶房のお茶を作り上げています。
多彩な茶品種。
やぶきた・みねかおり・みなみさやか・おくみどり・さえみどり・さやまかおり・かなやみどり・めいりょく・おくゆたか・たかちほ・在来・やまなみ・紅ふうき・たかちほ・・・などなど。
品種は、今後も増え続けます。
この多彩な茶品種たちの個性を技術で活かし、緑茶、紅茶、半発酵茶(烏龍茶)を作っています。 また黒茶や白茶も人気です。
緑茶は、全国的にも稀少な“釜炒り茶”。
(“釜炒り茶”の生産量は、国内の緑茶生産量全体の1%以下といわれています。)
その稀少な釜炒り茶の約5割が宮崎県で生産されており、県の中でも、生産量トップを誇るのが、ここ高千穂地区です。
「さえみどり」の釜炒り茶の味のバランスは絶妙。一度飲めばその綺麗な色と軽やかな美味しさに感動します。釜炒りのかぐわしい香りがいつまでも鼻腔に残り、爽やかさを持続させます。
紅茶はやはり「みなみさやか」。
花の香りと優しい甘さ。水出しでもまた違った香りと味わいを堪能できます。
農薬や化学肥料を使わず、こだわりを持って作った宮﨑さんのお茶。
ふんわり優しく、飲めばホッとする、そして元気になる。
宮崎さんのお茶はそんなお茶です。
宮﨑さんの紅茶には追っかけファンが付いていて、毎年出来上がるのを楽しみに待っています。
全部コレクションしたくなるほど魅力があるお茶たちです。
この「釜炒り番茶」は、国内だけでなく海外でも大人気!
◆銘柄:五ヶ瀬茶(高千穂茶)宮崎県五ヶ瀬町
◆生産者名:宮﨑茶房
◆住所:宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字桑野内4966
◆HP:http://www.miyazaki-sabou.com/