高知と言えば、よく耳にするのが「碁石茶」。乳酸菌発酵させてつくる珍しいお茶です。
豊かな時代になり、健康の為にお茶を飲む人も増えています。
高知茶ではなく土佐茶、この方がピン!ときますね。その土佐茶、細かい地域銘柄が、多くあるようです。
吉野川流域の大豊町の碁石茶、仁淀川上流の仁淀茶や佐川茶、池川茶、四万十川流域の四万十茶、つの山茶など。紅茶や、土佐炙茶(あぶりちゃ)なる茶もあります。
国友農園さんの茶園は、仁淀川上流に位置するので、「仁淀茶」になりますが、国友さんは自社のお茶を「りぐり山茶」と呼んでいます。
(仁淀川は、この辺りを流れる、大きく、青く、清らかな清流です)
“りぐる” は “こだわった”、という意味を持つ土佐弁です。
つまり、「りぐり山茶」は、「こだわった山茶」ということ。
「りぐり山茶」は、ストレートでオーセンティックな山茶。
山茶本来の意味を大切にした、ここだけ!という特別感のあるお茶です。
四国のほぼ中央、その昔、土佐樅ノ木山郷と呼ばれた山深い地域に国友農園さんの茶畑はあります。 上流の仁淀川はとにかくひたすら美しい。「青い清流」と言われる意味が良く理解できます。
国友農園さんは、有機JAS認証も取得しています。
焼き畑の後、すきやくわで耕された急峻な山畑には、大きな岩がゴロゴロ転がっています。
その岩を巻き込むように茶の根が張っており、グングンと岩の成分を吸い取っている様に見えます。どれが茶の木かわからない。
肥料は、ススキの全草を乾燥させた「カヤ肥え」と、油かすだけで育て、新芽の先端の部分とその下の2枚の葉を一度だけ手摘みする、とてもプレミアムなお茶です。
他に、機械摘みの畑もあります。それでもこんなに急峻・・・。
国友農園さんのお茶は、山の恵みそのもの。
仁淀川の水しかり、山の木々、山の土、谷を走る風、そして茶の木を手入れし、摘んで、製茶する人、その地に生きる味わいの結晶。
国友さんのお茶は「釜炒り茶」で、黄金色。 何煎も飲むことができる、精気強い茶葉。
煎を重ねる毎に味わいが変わります。
茶種もいろいろ。それぞれの畑の釜炒り茶の他、番茶、焙じ茶、紅茶など・・・
美しい工場で、独自の設備設計をしています。本当にチリ一つ落ちていません。
個性ある野生仕立ての釜炒り茶にも、いくつもの種類があり、「龍(りゅう)」「岩座(いわくら)」「よたんぼ用」など、それぞれに特徴的な名前が付けられています。ちなみに、「よたんぼ」とは、土佐弁で酔っ払いのこと。『酔った人でもハッとする程しっかりとした強い味がすること』からこの名が付けられたそう。
“自然により近い形で育成した山茶を、伝統的な製法で手間暇掛けてお茶に仕上げていく”
そんな、釜炒り茶の源流とも呼べるやり方を、受継ぎ、守り、商品として表現し伝える、なかなかできることではありません。全国にも、国友さんと数名しかいらっしゃらないかもしれない。いや、もはや、国友さんだけなのかもしれません・・・。
国友さんは、毎年、たくさんの書物を読んで、お茶の研究をされます。以前はなかった紅茶を製茶する時も、独自で学んで何度も試して作り上げる。
その熱心さは半端ない。頭が下がる。
これからはおそらく、新たなお茶を作るというよりも、今あるお茶をどの様に作り上げるか?更に品質を上げるには?と言う部分にチャレンジされるのだと思います。
ここのお茶は、少し熟成(寝かせた)方が香りも円熟され、味わいも深くなる。
また、国友さん、山のテッペンに「青人草の荘」という素敵な庵を持ってらっしゃる。
いろいろがとても深く、お茶についてこれほど純粋な方はいません。このような方がつくられるお茶です。そりゃあ、美味しいはずです。
◆銘柄:仁淀茶(りぐり山茶)高知県いの町
◆生産者名:国友農園
◆住所:高知県吾川郡いの町小川東津賀才206-2
◆HP:http://www.kunitomo-f.co.jp/