TOP

日本茶BANKリスト

全国各地でつくられているお茶を紹介します
高知
仁淀茶(によどちゃ)

 高知県のほぼ中央部を流れる仁淀川(によどがわ)流域の、県内一の茶生産量を誇る仁淀川町をはじめとする、いの町、越知町(おちちょう)、佐川町(さかわちょう)、日高村(ひだかむら)で生産される茶。

 四国山地に抱かれた仁淀の山里には、古来より山茶が豊富に自生しており、山人たちは、種をまかなくても自然に芽吹き繁るこの木を”ふし木”と呼び、日々の生活の糧にかえる”宝の木”として大切に育んできた。
 一説には、千年以上昔、修行のために訪れた弘法大師が、豊かに繁茂する野生の山茶を見て、
その喫茶法を伝授したのが始まりとの説もあるほど、この地のお茶の歴史は古い。

 茶栽培が盛んになったのは、江戸時代からで、以来、この地の重要な換金工芸作物となってきた。谷間の斜面を利用して栽培される茶は、「香り高く深い味わい」があるため、静岡県のブレンド用茶としても重宝されている。

 近年では、全国的な問題となっている、茶葉の需要や価格の低迷や、生産者の高齢化と担い手不足などの他に、茶樹の高齢化、土壌の酸性化など、様々な問題に直面しているが、生産者・県・町村・JA等の関連機関が一丸となり、「仁淀川流域アクションプラン」や「仁淀川流域茶産地ビジョン」をもとに、問題解決に向けた取組を行っている。

※補足:
 同じ仁淀川流域で生産される「仁淀茶」の中でも、仁淀川町沢渡(さわたり)地区で生産される茶は「沢渡茶」、仁淀川町池川(いけがわ)地区で生産される茶は「池川茶」と呼ばれるなど、生産地区によりさらにいくつかの銘柄がある。

※参照元
 淀川町企画課
 https://www.town.niyodogawa.lg.jp/life/life_dtl.php?hdnKey=849
 

生産している茶園

国友農園(くにとものうえん)
茶園紹介はコチラ
土佐茶(とさちゃ)

 高知県で生産される茶の総称。高知県は茶樹の生育に最適な地質に恵まれており、古来より良質な山茶が自生していた。
 江戸時代後期、土佐の山間で生産された茶は、土佐を代表する産物として高い評価を受け、瀬戸内方面のみならず、中国地方や九州地方まで移出されていた。旧来、土佐茶は黒茶系であったが、文政年間(1818~1829年)に、高知城下に住む商人が、山城国(現京都府)や丹波(現兵庫県)から購入した製茶器械を用いて、青茶の生産を開始したことから、青茶に移行したといわれている。
 
 現在でも、土佐茶の産地のほとんどは、温暖多湿で昼夜の温度差がはげしい大型河川の上流域に位置している。具体的には、最大の産地である仁淀川町をはじめ、津野町、四万十町、佐川町、日高村など、仁淀川や四万十川流域などの山間地である。
 そのため、他県の茶産地に比べ傾斜地の茶園で栽培されるものが際立って多い(10%以上の傾斜地が約8割を占める)ことも、土佐茶の特徴の1つである。
 山間地のお茶特有の「香り高く、深い味わい」のあるお茶で、静岡県産の深蒸し煎茶などのブレンド用としても重宝され、多くが同県に出荷されている。

※参照元
 土佐茶プロジェクト(事務局:JA高知県内)
 https://www.tosacha-pj.jp/

日本茶BANKが紹介するお茶の事