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日本茶BANKリスト

全国各地でつくられているお茶を紹介します
島根
出雲茶(いずもちゃ)

 現在の島根県東部(出雲市や松江市周辺)、かつては出雲国(いずものくに)と呼ばれていた地方で生産されたお茶。
 松江藩の政策や、松江藩藩主‘松平治郷(はるさと)’が茶人であったことなどから、江戸時代頃から茶の生産が盛んになったといわれている。
 出雲国内で生産された茶は、国外では販売されず、国内で消費されていたため、武家だけでなく、町人・農民層にまで喫茶習慣が広がった。

 現在も、この地方の「茶」の消費量は多いが、生産量はかなり少なくなっており、県内の茶商で取り扱われている茶葉の多くは県外から購入されたものである。

※補足
 松江藩の政策:延宝 2 年の大洪水を契機に、松江藩は藩士に喫茶の倹約を命じるとともに、出雲
        国外から「茶」を輸入することを止め、経費の削減、他国販売の商品開発をねら
        って、出雲国産の「茶」生産を奨励した。

※参照元
 『松江市史』史料編纂課
 http://www1.city.matsue.shimane.jp/bunka/matsueshishi/koramubn.data/column65.pdf

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