宮崎県西北部の山間地域(西臼杵郡 高千穂町・五ケ瀬町・日之影町)でつくられている“釜炒り製”のお茶。
“釜炒り茶”は釜の設置方法(炒る際に傾ける角度の違い)によって“嬉野製”と“青柳製(あおやぎせい)”に大別されるが、この地の釜炒り茶は青柳製で、1600年頃に朝鮮半島から熊本県山都町を経由して伝わったものといわれており、当時は自生する“山茶”を利用し製造されていた。
18世紀に日本茶の主流が“蒸し製”のお茶となってから、“釜炒り製”のお茶は、九州のごく限られた地域でしか生産されなくなり、現在の釜炒り茶生産量は、全国のお茶生産量のうち1%以下となっている。
そのうち約5割がこの地で生産されている。
※参照元
世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域活性化協議会事務局
https://takachihogo-shiibayama-giahs.com/story/307