県内一のお茶の産地である、東彼杵町でつくられるお茶。
東彼杵町は佐賀県との県境に位置するため、「嬉野茶」として出荷されていた時期もあったが、近年「そのぎ茶」としてのブランドを確立しつつある。
1500年代に釜炒りによる製法が西九州に伝えられた頃から、東彼杵町での茶栽培が盛んになり、1600年代後半に大村藩主が奨励したことにより栽培が拡大するとともに、茶業の基礎がつくられた。
幕末から明治にかけて、九州各地の釜炒り製玉緑茶が、長崎から輸出されるようになり、産業としてさらに発展していった。
現在、東彼杵町でつくられるお茶は、釜炒り製ではなく、くるりと丸みを帯びた茶葉と、渋みを抑えたまろやかな味わいが特徴の、「蒸製玉緑茶(むしせいたまりょくちゃ)」と呼ばれるお茶である。
※参照元
そのぎ茶振興協議会
http://www.sonogi.jp/sonogicha/