秩父地方及び本庄市児玉町を含んだ中山間地域で栽培されるお茶。
寒暖の差が激しい山間地で育った茶葉特有の、上品な味と香りが特徴で、近年では、二番茶を利用した紅茶やハーブティーなど新しい商品も開発されている。
「狭山茶」に名前を統一されていることが多い。
※参照元
埼玉県庁
https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0904/nougyou/cha.html
慈光茶(じこうちゃ)とともに、狭山茶の起源とされるお茶。
南北朝時代の教科書に「武蔵国の銘茶」としてその名が登場するほど歴史がある。
川越市小仙波町にあった星野山無量寿寺(せいやさんむりょうじゅじ)が当時の越茶生産の拠点寺院だったと考えられており、戦国時代の戦乱で寺院が衰退したことにより、河越茶も姿を消した。
2012年に川越市に拠点をおくNPO法人により「河越茶を継承し、新たな銘茶ブランドとして復活させるプロジェクト(河越茶Rebornプロジェクト)」が立ち上がり、現在では市内の多くの店で河越茶(抹茶)を使用した商品が提供されている。
※補足
慈光茶:比企郡ときがわ町にある都幾山慈光寺(ときさんじこうじ)で生産された茶が起源とさ
れる
※参照元
入間市博物館アリット
https://www.alit.city.iruma.saitama.jp/070/040/020/20200101155000.html
川越市とその周辺地域でつくられていた「河越茶(かわごえちゃ)」と、比企郡ときがわ町でつくられていた「慈光茶(じこうちゃ)」が狭山茶の起源とされている。
「河越茶」が姿を消してから数百年にわたり、武蔵国の茶作りは衰退していたが、江戸時代中期~後期、狭山丘陵と加治丘陵で、ほぼ同時期に関東で初の「蒸し製煎茶」の産地が誕生したことにより、武蔵国の茶作りが復興した。
現在では、県西部の入間市、所沢市、狭山市を中心とする狭山丘陵地域を主産地としており、日本三大銘茶の一つとして数えられるほどのブランドとなっている。
全国茶産地の中でも、地理的に北側の寒い地域に位置し、年2回・二番茶までの収穫しかしないため、茶葉生産量は少ない。厳しい気候で育った肉厚な茶葉特有の、甘く濃厚な味と、「狭山火入れ」により生まれる独特な香ばしさが特徴である。
※日本三大銘茶:宇治茶、静岡茶、狭山茶
※参照元
埼玉県庁
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0914/hanasi/index.html