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日本茶BANKリスト

全国各地でつくられているお茶を紹介します
奈良
大和茶(やまとちゃ)

 奈良県東北部の山間部、奈良市・山添村を中心に、宇陀市・大淀町・東吉野村などで生産される茶。
 茶園の多くが標高200~500mの高冷地に位置する。日照時間が短く、朝晩の寒暖差が激しい、環境で生育する茶芽は、香り高く、滋味深いお茶になる。
 煎茶やかぶせ茶、番茶をはじめ、近年は抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)も生産している。
 自然条件や立地条件に恵まれた大和高原一帯は、日本でも有数の茶の産地として古くから発展した(奈良県の茶の生産量は現在、全国第7位。また、茶は県内の農業産出額の約5%を占め県の農業を牽引する農作物に位置づけられている)。

 大和茶の栽培の歴史は、大同元(806)年に始まったといわれている。
 唐に渡った空海と高弟の堅恵(けんね)が、持ち帰った茶の種子を佛隆寺(ぶつりゅうじ・宇陀市)に蒔き、栽培するとともに茶の製法を伝えたことが起源とされる。
 仏教と深く関わっていたお茶は寺院を中心に広がり、室町時代には、奈良出身の僧であり茶人の、村田珠光(むらたじゅこう)によって茶の湯の精神「わび茶」が誕生するなど、公家や武士、庶民にも普及した。

※参照元
 奈良市役所
 https://www.city.nara.lg.jp/site/naranoshoku/list627-2020.html

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