「ブクブク茶」は沖縄独特のお茶の飲み方で、太平洋戦争以前は那覇の裕福な家庭でよく用いられていたとされる。
第二次世界大戦後に一度途絶えたが1992年に「沖縄伝統ブクブクー茶保存会」が発足し、その伝統が現代に継承されている。
※ブクブク茶のつくり方:
煎り米を煮出した湯と、さんぴん茶・番茶(または清明茶)を入れ、大きな茶筅で泡立る。その泡と茶を少量の赤飯の入った椀に入れ、上から炒り落花生をかける。
※参照元
関西大学学術リポジトリ「沖縄における茶文化調査の概要と今後の課題」
http://hdl.handle.net/10112/3242
1623年に金武朝貞 (きんちょうてい)が、薩摩から持ち帰った茶種を、現在の国頭郡宜野座村漢那区(くにがみぐんぎのざそんかんなく)の領内に植えさせたことが琉球王国におけるお茶生産の始まりといわれている。
また、製茶法も薩摩から導入されたものであったが、後に中国から新しい製茶法が導入され、そちらが定着したと言われている。
現在の沖縄で多く飲まれている「さんぴん茶」は、中国で「香片( xiāng piàn)」と呼ばれている「ジャスミン茶」が名前を変えて定着したものだが、その詳しい歴史はわかっていない。
※参照元
関西大学学術リポジトリ「沖縄における茶文化調査の概要と今後の課題」
http://hdl.handle.net/10112/3242